觀龍巡錫日記(仙 

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2008年3月1日(土)
いざ・参ろう

 昨日までの「しがらみ」から解き放され、今日から晴れて無職無冠の身。
 私に「晴耕雨読」の生活は向いてはいない。
 体が動く間、晴れた日は巡礼と山野歩き・雨の日は永年の恩返しとして家事と虚鐸三昧としたい。

 とりあえず、仙臺三十三観音の巡錫から始める事とする

2008年3月30日(日)
仙臺三十三観音の巡錫を終えて

歩き始めて分かった事は、歩きは勿論、車で巡錫する人もあまり居ない。
土地柄の所為か、無住の観音堂をもちろん、他の堂も大半は扉が閉ざされ居り、堂外でのお参りが多かった。
その為二日目からはローソク立てと、網を持ち線香立ての灰を奮いながら巡錫した。

篤志家の宅内に存する観音堂、数百年何世代にも亘って良く管理・手入れがなされていたのには感激した。

各札所では読経と虚鐸吹禅をした後に納札して納経帳への御朱印を頂いたが
墨書ではなくゴム印のスタンプの札所が大半であり、墨書きは2寺だった。
また観音様がご本尊となっている寺で本堂を締め切っていてお参りさせて頂けない寺があった
其寺では本堂前の多分ご本尊の正面と思われる位置で読経と虚鐸吹禅をしたが納札納経はしなかった。
参拝に拝観料が必要だった経験あるが、参拝を断られたのは修業不足を指摘された貴重な経験であった。

巡錫の方法は、自宅から徒歩で行き帰りは最寄駅から地下鉄で帰宅する事としたが
26番両全院から31番大全院を廻った時は地下鉄で河原町駅まで行き長町駅から帰宅して
翌日長町駅から歩き出し32番常蔵院から33番大蔵寺をお参りしで自宅まで歩いて帰った。

大都市の観音堂事情が反映されていると感じた 第2番観瀧庵観音堂

2008年5月28日(水)
新寺・北山の話

 自宅から北山まで5Km余で1時間ほどの距離、さらに新寺までは1時間弱。
 観音巡りをした途中で気になった寺や神社を改めて巡錫する。
 天気の良い日に、虚鐸を携えのんびりと歩く、適当な名刹で吹禅を行い住職が応ずればお話を伺う。
 決まった霊場の巡錫という枠を離れ寺巡りをすると、仙台には名刹・名僧が多い事に改めて気づく。
 また下世話の事だが、寺・神社・教会で共通しているのは本堂の音響効果の良い事にある
 坊さん・神主さん・牧師さんのお話がよく聞こえるように、それに助けられて虚鐸も時々は妙音を響かせてくれる